ニュース

更新日:2023.10.01

一岡竜司選手 引退記者会見

今シーズン限りで引退を表明した一岡選手が本日、マツダ スタジアムにて引退記者会見を行いました。


写真

≪一岡竜司選手 会見全文≫

Q.今どんなお気持ちですか。

現役生活12年間、当時は専門学校からプロに入団できて2.3年できればいいなと思っていたのが正直な気持ちなんですけど、移籍も野球選手として経験できて、なおかつ12年間もできて、さらに引退セレモニーもしていただいて、本当に周りの方に恵まれた12年間だったなと思います。

Q.引退をいつ頃決めたのか、またその理由を教えてください。

ここ2.3年は一軍の戦力になっていませんでしたし、そういう自覚もありましたし、自分のストレートが投げられなくなったことが大きな理由です。モデルチェンジじゃないですけど、スタイルを変えてはいたんですけど、正直一軍で通用するレベルにはならなかったというか、2.3年そういうスタイルでやらせてもらって通用しなかったので、ここは自分で納得して引退を…。いつ頃というのはないかもしれないですけど、ずっと思っていた気持ちなので、それを1週間、5日前くらいに球団に言わせてもらったという感じです。

Q32歳という年齢で引退するにあたって、迷いはなかったですか。

むしろそういう状態になって2年、3年契約していただいた球団に感謝の気持ちしかなくて、悔いだったり、後悔だったり、というのは不思議なくらいないので、ありがたいなという気持ちでいっぱいです。


Q.どなたかに相談はされましたか。

引退を決めてから報道が出る少し前にお世話になった方々に報告したくらいです。

Q.ご家族には何とご報告されたんですか。

家族も自分が一番良い時期を見てきてる中での現役生活を支えてくれる日々だったので、ここ2.3年は野球選手として長くないと家族にも伝えていたので、家族もしっかり「お疲れさま。」と納得してもらえたかなと思います。

Q.新井監督とは引退に対して何かお話はされましたか。

新井監督の現役時代、自分が連覇中にマウンドに立たせてもらったこともあって、そういう特別な思いも新井監督の中ではあるとおっしゃってもらって、選手として本当に嬉しい言葉をかけてもらいました。

Q.差し支えなければどんなお言葉でしたか。

自分の現役時代に僕がマウンドに立って一緒にできた選手はセレモニーで送り出してあげたいと言っていただいて、そして昨日の試合後も自分に投げさせてもらえるということを言ってもらえたので、こんな幸せなことはないなと思いました。

Q.カープで過ごした10年間はどんな時間でしたか。

移籍した当初は右も左も分からなくて、何とかプロ野球という世界で一軍の舞台で成功したいという気持ちで、またこの1試合で終わるかもしれないという気持ちで、今日投げるなら290試合くらい(一軍)ですかね、その思いで腕を振ってこられたので納得していますし、街を歩いても広島市民の皆さんに非常に温かい言葉をかけてもらって、そういう応援だったり、声援だったりが僕の背中を押してくれたので、関わってくれたすべての人に感謝しています。

Q.カープでの印象的なシーンはありますか。

どの試合も最後と思って腕を振っていましたので、これといった試合は公式戦じゃなくて申し訳ないですけど、2014年に移籍してきて、その前に2013年のオフにジャイアンツでウィンターリーグに行って、違うチームでチームに溶け込めるための一発目の試合が大事だなと痛感してて。それを振り返ると2014年の日南キャンプの最初の実戦、当時のレギュラークラスの人に対して紅白戦で投げた試合があったんですけど、その試合が僕としてはここまで10年間お世話になった中でのターニングポイントだったなと思います。もちろん連覇もありがたいほど投げさせてもらって、そこも忘れられないですけど、移籍して一発目の実戦ですね。

Q.その紅白戦の試合を振り返って、どんな時間だったんですか。

腕を振ることに必死で抑えたとは思うんですけど、よりインパクトを残そうと思って今まで以上に腕を振った結果、移籍してこれだけ投げさせてもらえるような形になったのかなと思います。

Q.3連覇の期間、振り返っていかがですか。

振り返ってみると正直打たれた嫌な記憶しか蘇ってこないですけど、そういう中で連覇という3年間だったりというのは、非常に良い思い出ばかりなので、一緒にやれたブルペン陣だったり、チームだったり、感謝したいと思います。

Q.一岡投手がプロ野球の世界に入ってこだわってきたもの、大事にしてきたものはありますか。

無名の専門学生からジャイアンツに入れてもらって、そのときはストレートが売りだったので一番は何が良くてプロに入ったか分からなくならないように、自分の真っすぐが投げられなくなったら終わりだなと思っていたので、最後までストレートで勝負した結果なので、納得しています。

Q.12年間現役生活を送る中で支えになったものは何かありますか。

大きな手術とかはなかったですけど、ちょくちょく肩だったり怪我をするタイプだったので、トレーナーの皆さんには陰で支えてもらって選手として12年間選手寿命を延ばしてもらったかなと思うので、トレーナーさんの力のおかげと、あとは家族ですね。

Q.ご家族にはどういう思いでいらっしゃいますか。

広島に移籍して子供も3人男の子が生まれて、試合を終えて家に帰ると広島弁でいろいろ話しかけてくるので、すっかり僕も広島の人間になれたなという気持ちです。

Q.改めて12年間のプロ野球生活を振り勝ってどんな時間でしたか。

カープ球団にはもちろん感謝の思いしかないですし、ジャイアンツにも無名の専門学生をプロに入団させてくれたという感謝の気持ちでいっぱいですし、12年間も正直ほんとにやれると思っていなかったので、こういった今日最高の花道を用意してもらったので、最後の1試合、全力で腕を振りたいなと思います。

Q.後輩に伝えたいことはありますか。

尊敬できる先輩はもちろん、後輩も今の中継ぎ陣を見たら力強い真っすぐを投げる頼もしい後輩たちばかりなので、僕の方が教わることも多かったですし、これから遠目から応援できたらいいなと思うので、必死で応援しています。

Q.今後については何か考えていらっしゃいますか。

こうして発表していただいて時間も間もないので、まだ今後の予定は未定ですけど、今日まではプロ野球選手なので、それが終わってからゆっくり家族と相談して決めたいなと思います。

Q.最後に、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

ジャイアンツで2年間、カープで10年間、本当にお世話になりました。すっかり広島の街が好きになって、リーグ優勝も3連覇も経験できて、最後このような舞台を作ってもらって僕は幸せ者だと思います。12年間ありがとうございました。

写真
写真
<今日の練習の様子>
写真
写真
写真
写真