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更新日:2025.12.24

【職員レポート】アメリカ合衆国テネシー州ナッシュビル編

メジャーリーグサッカースタジアム視察の為、アメリカの3つの都市(コロンバス、ナッシュビル、セントルイス)を訪問した様子をお届け!前回のコロンバス編に続き、今回はナッシュビル編をお伝えいたします!

≪ナッシュビル≫

1、概要
・アメリカ合衆国テネシー州中部に位置し、人口:約70万人、都市圏人口:約210万人。
・音楽・エンターテインメント産業が経済の柱で、レコード会社、スタジオ、イベント関連企業が集中し ているが、医療・教育・自動車産業など多様な経済基盤を持つ都市でもあり、文化と産業が融合 し、南部の活気を象徴する街として成長を続けている。
・名物料理はナッシュビル・ホットチキンやバーベキュー。
・1779年にジェームズ・ロバートソンとジョン・ドネルソンが交易拠点として設立。1806年、市制施 行し、1843年にテネシー州の州都に指定。戦後は製造業や輸送業を中心に復興し、20世紀 以降は音楽産業が急成長。
・カントリーミュージックの中心地として世界的に有名。ミュージック・ロウ地区には200以上の音楽ス タジオが集積。毎年開催されるCMAミュージック・フェスティバルは世界中から観光客を集める。
・ブリヂストン(Bridgestone Americas, Inc.)の米国本社があり、北米市場における研究開 発・販売・管理の中心拠点。ヤマト運輸(Yamato Transport USA Inc.)も拠点を持ち、物 流・国際輸送サービスを展開。

 

2、サッカースタジアム
スタジアム名:Geodis Park(2022年5月竣工)
チーム名:ナッシュビルSC

アメリカ合衆国・テネシー州ナッシュビルに位置するサッカースタジアム。総合物流・サプライチェーン企業でフランスに本社を置くGeodis社が命名権を取得。ナッシュビルSCのホームスタジアムとなっています。
メインゲートにはチームロゴが大きく飾られ、収容人数は30,109人と、マツダ スタジアムとほぼ同じ規模ですが、アメリカ国内では最大規模のサッカースタジアムとなっています。コロナ渦に完成したことから、座席の配色をバラバラにすることで、観客が入っているように見える工夫がされています。ペットを連れて入れるスペースも設けられており、一緒に試合観戦できる日があるそうです。

ナッシュビルはカントリーミュージックの聖地であり、昼夜問わず街の至る所から音楽が鳴り響くミュージックシティ。この街の特色を反映した本スタジアムは、サッカーを観に来るだけでなく、コンコース上に設けられた演奏スペースにて地元のミュージシャンの音楽を楽しむことができ、また、観客の声援を音波で表現する【図1】など、まさに街の文化をスタジアム全体で感じることができる工夫がされていました。
コンサートのために、スタジアムの一角にはアーティストの歌唱スペースも設けられていました。【図2】


【図1】

【図2】

スイートルームがある階の廊下には地元のアーティストの展示や装飾があり、展示されているアートは購入可能で、売上は100%アーティストに還元されるそうです。

また、メディア室には初勝利の時に各メディアが取り上げた記事がずらっと展示されており、その瞬間を大切にしているのが伝わりました。

本スタジアムにもパーティーや企業のイベントなどとしても利用可能なラウンジが設けられており、一番大きな部屋は700名ほど入れるそうです。

 

3、まとめ
コンコースにミュージシャン用のミニステージを設置したり、スタジアムでコンサートを行ったり、音楽の街として知られるナッシュビルの特徴や雰囲気を感じられる魅力的なスタジアムでした。地元のアーティストを呼んだり企業のイベントを開いたりなど、スポーツとは違う面で地域と深く結びついており、街全体で盛り上げているのだと感じました。ナッシュビルは都市開発が特に進んでいる地域らしく、今後ますます熱狂的なスタジアムになりそうです。
マツダ スタジアムにおいても、単なる野球場に留まることなく、引続き広島の魅力や特徴を感じられるような工夫をし、広島の街との一体感を感じられる唯一無二のスタジアムにしていきたいと感じました。